サン大淀キャンプ場

There's no clock in the forest. 

掲示板バックナンバー10


夏休みの宿題をいただいてしまった?9月になりましたので、提出します 


カブスカウト様がご宿泊の際に、設置された、「スズメバチ捕獲機」です。
酒・酢・砂糖などを誘引剤に、ペットボトルで捕まえよう、というものです。
回収には来ない予定、ということでしたので、こちらで後日、結果の写真を載せます、ということになりました。

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「(スズメバチ捕り機を)置いてもいいですか?」

とキャンプの際に尋ねられ、少々気になることはあるものの、事前に計画して用具を準備してもらっていることですので、「どうぞどうぞ。」と即答しました。
言った後から、考えてみました。


まず、スズメバチを捕っても、継続して捕獲機を置かないと、すぐに個体数は回復してしまうのではないか、ということです。

虫採りをする虫好きの人は、環境が個体数に影響するのであって、採集ではないと言います。虫はそもそも大量に卵を産むため、多少つかまえてもすぐに増える、というわけです。


次に、一時的にせよ、スズメバチが減った場合、捕食されていたほかの虫が増えるのではないかと考えました。このキャンプ場で、林の奥深くに入り込み、ハチに刺されるようなことをしているのは、自分しかいません。
それも、スズメバチには刺されたことはなく、アシナガバチのみです。スズメバチが減った分、アシナガバチが増えれば、これまで以上に、自分だけ、ハチに刺されることが多くなる、ということになります。
キャンパー様は、大きなハチを見ないですむようになるかもしれません。自分一人だけ、たくさんハチに刺されるようになるだけですので、全然問題ないということになります。



3週間ほどで、蜂寄せの効果が切れる、ということでしたので、4週間後に撮影いたしました。
スズメバチは、1匹入っていたようです。「よそで設置したところ、スズメバチが100匹をこえて捕れました」、とカラープリントで見せていただいていたのですけれども、ふだんスズメバチを1匹見るかどうかのキャンプ場ですので、これぐらいということでしょうか。

そもそも、このキャンプ場のように、民家や学校が近くにあるところでは、攻撃性の高いハチは、行政の方ですぐに駆除されてしまいますので、残っていません。いるのは、おとなしい性質のハチのみです。

長野の山奥で、古民家の屋根のてっぺんの下に、大きなスズメバチの巣がぶら下がっているのを見たことがあります。隣の家にもあり、巣の大きさを競い合っているようにも見えました。ぶら下がっている巣が大きく、その形が立派な家の方が、格式が高い、格上というわけです。
このように、スズメバチも、種類によっては、人間と一緒に生活していても大丈夫ということになります。

それでも、このキャンプ場では、都会から訪れる方も多いため、あまり近くに巣を作るような場合は、煙で燻すなどして、なるべく殺生はせず、引っ越しをうながすことになるとは思います。
一匹見かける程度であれば、自然のバランスが取れている、自然が元気な証拠、ぐらいに考えています。


「カブスカウト様ご制作の捕獲機」、他に捕れた虫のうち、多いものをあげておきます。
木の皮などが多く入っているものもあり、あまり正確に数えたわけではございません。ガなども、いくらか見られます。目立ったのは下の二種。


・コガネムシ
「沈黙した王蟲(オーム)の大群」のように、黒い背中を波打たせているのは、コガネムシのようです。20~30匹ほど入っているボトルがありました。
果樹の葉を食べつくしたりしますので、害虫とされることが多いのではと思います。


・オオコクヌストhttps://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/seibut/bcg/bcg00264.html
30匹では済まないほど多量に入っているボトルが一つありました。松くい虫の幼虫を食べる虫のようです。害虫を駆除してくれる側の虫のということになります。松枯れは、もはや手が付けられませんけれども、それに伴って、大量発生していたようです。




「カブスカウト様ご制作のスズメバチ捕獲機」、2,3カ所に設置かと思っていたところ、5,6カ所も置かれていました。ありがとうございます。キャンプ場内の生態調査にもなったようです。

参考・引用 


今回は、学習目的のため、特に問題はないでしょう。
それでも、話の流れ上、最近読んで気になったものを3つ載せておきます。


①引用
【引用1ここから ()カッコ内のみ補足】
秋篠宮さまが小学校低学年のころのエピソードをご紹介します。


冬、私がペットにしていたテンジクネズミを池で泳ぐかと思って泳がしました。
そうしたら心臓マヒを起こして死んでしまいました。
ちょうどその時父(今上帝。当時皇太子)がそこを通りかかりました。

「何をしているんだ?」と「泳がしたら死んじゃった」と私が言ったのです。
そうしたら次の瞬間わたしは池に放り込まれていました。(笑う)

ええ、次の瞬間、私がテンジクネズミのようでした。

「秋篠宮さま」(江森 敬治 著)より
【引用1ここまで】


②引用
【引用2ここから】
 そんな話を編集の方にしていたら、その人「台所にアリが来たら、ぼくはつぶしますよ、なぜ見ているんですか」とおっしゃるのね(笑)。だってアリだって私たちと同じ細胞でできている仲間なんですから。友達と話しているのと同じに、なぜ?どうしたの?と言いたくなるでしょう、そう答えながら気づいたんです。ずっと生き物のことを考えてきたからか、私にとってはアリも人間と同じように生きているということが当たり前になっていたんですね。でもそうじゃない人もいる。それで、お台所から始まる生き物の歴史を本にすることになったんです。
 科学的であるというのは、まさにそういうことなんですよね。アリの生態を知っているかどうかではなく、アリが歩いているということが自分と重なるかどうか。

『ゲノムの見る夢――中村桂子対談集』(青土社 1996年)より
【引用2ここまで】


③参考
他には、「「魚は痛みを感じるか?」ヴィクトリア・ブレイスウェイト(著), 高橋 洋 (訳)2012年, 紀伊国屋書店」などという本まであります。イギリスではかなり話題になったもののようです。
神経科学のみならず実験心理学、生態学など多方面から調べられていますけれども、魚は、ほ乳類同等の痛みを感じるという結論のようです。

現在の、魚を船に引き上げて、そのまま窒息死するまで放置、という状況を、今後どうするか、検討がはじめられているということです。

また、無脊椎動物も、同じように痛みを感じているかどうかについては研究中としながらも、いくつかの無視できない実験結果が見られるとあります。無脊椎動物の痛みについての研究結果は、魚類の痛みについての証拠を補足し、堅実にする、外堀を埋めることにはなっている、と書かれています。 







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